誰でも使えるAED

AEDって何?

AEDは、自動体外式電気的除細動器(Automated External Defibrillator)の略で、一般の市民の方でも使用でき、必要に応じて電気的除細動を自動的に行ってくれる機械のことです。

心肺停止のひとに施す蘇生術は永らく各国、各施設、各医療従事者個々人の経験などに基づく面がつよく、国内的にも国際的にも標準化された心肺蘇生法というものがありませんでした。しかし、2000年にAHA(米国心臓協会)と国際蘇生法連絡委員(ILCOR)の共同作業により標準化された蘇生法の国際ガイドライン(ガイドライン2000)が作成されました。JRC(日本蘇生協議会)は日本国内において蘇生教育、活動に関わる関連9学会と4団体をたばね、このガイドライン2000を普及・教育するとともに、将来の本ガイドライン改訂にも参加してゆこうとしています。このガイドラインの特色は、蘇生法における科学的根拠を重視していることと、一般の市民の方々に行なっていただく事を念頭に発見から救急車到着までの最初の処置(一次救命処置:BLS Basic Life Support)の教育普及をめざしていることです。なかでも、心筋梗塞などでおこるとされる突然の致死的不整脈(心室細動)に絞っています。心室細動はAEDという機械により救命しうるからです。2004年7月より法律の改正がなされ、一般の市民の方もAEDによる除細動が出来るようになりました。BLSの中核をなすのがこのAEDによるできるだけ早期の除細動といえます。

成人の急な心停止のなかで唯一、除細動という処置を行えば救いうるのが心室細動という不整脈で事実上の心停止なのです。これは速やかに直流の電気を身体に通す方法で正常の脈に戻して心臓の収縮機能を回復させる可能性があります。心室細動は成人の多くの突然死の原因と考えられていますので、最初の発見者である一般市民の方々のおこなうBLSに含まれているのです。AEDはこの除細動を自動的に行う機械で、一般市民の方でも使用できるように、スイッチを入れるだけで「胸部に2枚のパッドを貼って!」というアナウンスに続いて、あとは自動的に流れる指示に従えばいいようになっています。不整脈の分析、除細動が必要かどうかすべて自動的に判断指示をだしてくれるのです。

AEDの使用法については、地域に各種グループやJRCに所属する多くの学会、団体などによる救急蘇生法講習会において実際に目で見て手でさわって実習されることをお勧め致します。AEDは上記の心肺蘇生法を行っている途中で現場に到着した(空港、競技場、公共施設など、その現場が常備していた場合)、救急隊が未到着で医療関係者が周りにいなければ、一般市民であるあなたにAEDによる除細動が求められています。皆様の積極的な講習会参加を御願い致します。