第8回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)の終了報告と御礼
2016年2月28日 - Less than a minute read平成27年6月16日
第8回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)の終了報告と御礼
一般社団法人日本蘇生協議会
代表理事 野々木 宏
平成27年6月4日、第8回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)が、日本臨床救急医学会(奥寺敬大会長)会期中に富山県民会館にて同時開催されました。今回の担当は日本脳神経外科救急学会であり、奥寺敬会長の下、J-ReSS企画委員会や実行委員会の皆様方で素晴らしい企画で、約300名の参加があり、すばらしい会となりました。今回はJRCが一般社団法人となり最初のJ-ReSSでもあり、特別講演でこれまでJRC会長として我が国の蘇生科学を牽引されてきた岡田和夫名誉会長によるJRCの歴史が語られ、新法人への強い激励のメッセージとなりました。教育講演では現在課題となっている心拍再開後の適正な温度管理に関する動向について香川大学黒田泰弘教授から、岡山県での心肺蘇生法普及における組織化の重要性を川崎医科大学氏家良人教授から、また招聘講演では台湾大学Yen先生から台湾におけるAEDを含めた市民BLSの急速な普及について報告があり、日本を目標にしているとのメッセージがありました。更に口頭とポスターによる一般演題発表が12題在り、JRC理事による厳選な審査により、最優秀演題第1回Okada-Awardとして防衛医大礒井直明先生の「出血性ショック心臓における致死性不整脈発生機序に関する実験的検討」が選出されました。非心原性低酸素時の心室細動の発生機序とその治療対策に重要なエビデンスの提供と考えられました。
今回のJ-ReSSの抄録号から国会図書館への登録が奥寺会長のご尽力で達成され、ISSN番号が振られ、医学中央雑誌での引用がなされることになりました。J-ReSSが今後のJRCの国内外におけるさらなる進展の機会となり、蘇生科学の発展に寄与しうるよう期待したいと思います。関係各位のご支援に深謝致します。
JRC代表理事 野々木 宏
日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS)開催状況
開催日時 | 開催場所 | 担当学会 | 大会長 | |
第1回J-ReSS | 2008年3月27日 | 福岡市 | 日本蘇生協議会(JRC) | 丸川 征四郎 |
第2回J-ReSS (I-ReSS) |
2009年3月19日 | 大阪市 | 日本蘇生協議会(JRC) | 岡田 和夫 |
第3回J-ReSS | 2010年9月12日 | 大宮市 | 日本蘇生学会 | 瀬尾 憲正 |
第4回J-ReSS | 2011年9月25日 | 神戸市 | 日本循環器学会 | 小川 久雄 |
第5回J-ReSS | 2012年6月9日 | 神戸市 | 日本麻酔科学会 | 古屋 仁 |
第6回J-ReSS (A-ReSS) |
2013年10月24日 | 東京都 | 日本救急医学会 | 有賀 徹 |
野口 宏 | ||||
第7回J-ReSS | 2014年3月1日 | 京都市 | 日本集中治療医学会 | 氏家 良人 |
第8回J-ReSS | 2015年6月4日 | 富山市 | 日本脳神経外科救急学会 日本臨床救急医学会 |
奥寺 敬 |
Recent Comments